ブラック企業のベンチャー企業に約6年勤務してわかったこと
前置き
前職の悪口みたく感じる人もいるかもしれませんが、
僕自身は全く前職に就いた事を後悔していませんし、
(むしろ前職のおかげで凄く成長出来たと思います)
ありのままの事を書くだけなのであしからず。
ブラック企業って感じる基準は人それぞれなので、
まぁ、これは殆どの人がブラック企業と思うだろうなという
前職のブラックな部分を一部記載します、
1年で退職する人、約9割(理由:社長が嫌だ、ブラック無理、スキルが追いつかないのほぼどれか)
終電帰宅、会社に宿泊、休日出勤、休日に仕事の対応もあるよ。
給料日に給料が入っていない事も多々。給料明細はもらってないよ。
ボーナスは社長の気分次第。
社長が行く必要ないからって健康診断には行ってないよ。
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とりあえずこれくらいにしときます。
じゃあ、なんでこんな企業に約6年もいたのかっていうと
“自身の成長を感じられたのと修行と思ってたから”
これにつきると思います。
少しだけ、この会社に入社した経緯を話すと
僕は大学生時代にプロスポーツ選手としても活動しており
卒業後も就職はせずそのスポーツで食っていくつもりでした。
世の中そんな甘くはなく、大学4年生の時にドクターストップがかかり
急遽就職活動をスタートさせることに。
もし、就職するならここの企業に行きたいという企業があったのですが、
既に新卒のエントリー期間は終了していました。
当時のゼミの先生に就職浪人をしたいと伝えた所、
(今思うと、就職浪人なんてしなくて本当に良かった。。先生有難うございます)
「就職浪人して行きたい企業に行くより3年どこかの企業で力をつけて
第2新卒として転職する方がその企業に行ける可能性が高くなる」
と言われ、当時の僕はドクターストップでいきなりスポーツが出来なくなった事もあり
燃え尽き症候群的な状態になっていた為、1年もブランクを開けるとなんにもしない
ような気がしたので、とりあえず入社した企業でがむしゃらに頑張ろうと就活をスタートさせました。
そんな時、この会社の社長に面接で
「うちの会社入るんなら、3年は給料貰って修行出来ると思え」
と言われ、アスリート気質が残っていたからなのか
「どうせ力つけるなら厳しい環境の方がいい」
「修行なのにお金貰えると思うとなんてよい修行なんだ」
と変に納得し、入社を決意。
入社後は“獅子の子落とし”と言うことわざがぴったりの
育てられ方をされました。
獅子の子落としとは、わが子に厳しい試練を与え、その器量を試すことで一人前に育てることができるというたとえ。
※暴力を振られることは一切なかったので誤解なく。
忍耐力には自信のある僕でしたが、
1年も経たずに上司に退職の相談をし「とにかく1年は頑張ってみなさい」と
説得させられたのを覚えています。(その上司も1年で退職。。笑)
そんな僕が1年以上辞めずに働けたのは
Yahoo知恵袋で、就職して1年未満で辞めたいと思っている人の質問に
「嫌だから辞めると次も嫌な事があった時にまた辞める癖がつきますよ。」
という回答を見て、ハッとさせられました。
そして、僕がこの会社を辞める時は嫌になった時ではなくて、
つけた力を試したくなるくらい成長した時にしようと。
それからは、嫌なことも辛いことも自分の成長(自分のタメ)だと
思って対処することが出来るようになりました。
ということで、
前置きが長くなってしまいましたが本題を書きたいと思います。
ブラック企業のベンチャー企業に約6年勤務してわかったこと
良い人材は転職してこない
この会社で働くメリットはとにかく何でもやれる
(というよりやらされる&やらないといけない)ので成長が出来るという点ですが、
野球で例えるとイチローに草野球チームの監督が
「うちのチームなら4番ピッチャーでバッターもピッチャーも出来ますよ!」
って言っているようなもんで、奇跡的にイチローがピッチャーもバッターも
やりたかったとしても少なからずイチローレベルの選手が草野球チームには
絶対来ないでしょう。
せめて来るとしても、大谷選手みたいに二刀流になりたいと思っている
元中学野球部レベルの人材が多かった気がします。
なので、キャリアアップとしてうちに転職してくるというよりは
とりあえず、入れるレベルの会社だから入りました的な人がたくさんいました。
反面教師から学ぶ能力が必要
上記したように、転職組はビジネスマンとしては3流の人が多かったのですが、
逆に多くの3流ビジネスマンを見ることが出来た為、将来はこんなビジネスマンには
なりたくないなと思うことが出来ました。
もちろん、良い部分もあったので、そこは参考にさせて頂き、悪いところからも
ダブルで学ぶことが出来ました。
そして、社歴が長かったのも大きいですが管理職もさせて頂いていたので、
この3流ビジネスマンたちを上手く成長させて(言葉が悪くて不快に思ったら申訳ないです。)仕事に貢献させるにはどうしたら良いのかと試行錯誤したのも
管理職としての経験を高める上では非常に役に立ちました。
出来ない理由ではなく出来るようにする理由を考える
自分が見てきた3流ビジネスマンの特徴として、難易度の高い仕事に直面すると
「出来ません」の思考が先行する人が殆どのように感じました。
やってもいないのに「出来ません」ってのはナンセンスだし、
「通用しません」って話でした。
なので、先ずは出来ないだろうなぁ~って思うことも
出来るようにする理由を考える癖が身にしみつきました。
結局は社長が考えた稼ぐ仕組みを動かしているにすぎない
「給料が少ない」だの「福利厚生がない」だのあげればキリがないのですが、
そういうこと言っている3流ビジネスマンの多くが、じゃあ何か会社に
貢献してるのかっていうと、特にそういう訳でもなくて、ただ単に
社長が考えた稼ぐ仕組みを動かす作業をしているだけでした。
「そんな不満なら辞めればいいじゃん」って話しになるので結局は
1年で約9割が退職していったのかもしれません。
最後に・・・
かく言う自分も3流ビジネスマンとか偉そうに書いていますが、
決して1流ビジネスマンでもなんでもないし、他で力を試してみたくて
退職しましたし、全く不満がないかと言われればそんなこともないです。
(むしろ、自分の作業が社長が考えた稼ぐ仕組みに大きく貢献しているのが
嫌になったってのも転職理由として大きいです。)
冒頭にも書きましたが、前職に就いた事は後悔していません。
今の自分があるのは前職のおかげだと思っています。
ただ、自分の場合は転職して本当に良かったです。
成長する時は成長痛が伴うものだと思います。
その成長痛に耐えられなくて、成長痛が起こらないような働き方を
選択する人を悪だとも思いません。働き方にはいろいろな考えがあるし、
別に成長したくない人もいると思うので。
もし、今、仕事が辛くて転職や仕事を辞めようかと悩んでいる人が
このブログを読んでくれているとしたら、もう一度思い直して
みてください。
最後に決めるのは上司でも家族でもなく自分なのですから。
もし、同じような境遇の方がいれば少しでもご参考になれば幸いです。